'This sceptred isle
This precious stone set in the silver sea'
Richard II
この文章は、英国の海岸線を表現するときに、頻繁に引用される文章の1つ。シェイクスピアの作品の多くが、世界中の舞台で上演されている。彼は新しい言葉と幻想的なイメージを表現し、英国文化を高めた。ドタバタしたコメディからシリアスな悲劇まで作品は幅広く、人間の魂の情景を見抜いた。
シェイクスピアは1564年、ウォーリックシャーのストラットフォード・アポン・エイボンで生まれた。河川や運河が多く入り組んだ地域で、現在はシェイクスピア・カントリーと呼ばれている。執筆活動のほとんどをロンドンで行ったが、自然や田園地帯との関わりを作品に落とし込んでいる。
Are not these woods
More free from peril than the envious court ?
~「As You Like It/お気に召すまま」~
上記は「お気に召すまま」のなかで、登場人物がアーデンの森について尋ねた一節。おそらく、少年時代を過ごしたウォーリックシャーの森のイメージを反映しているのだろう。ヘンリー・イン・アーデンは散策の拠点。穏やかなエイボン川の渓谷でピクニックをしたり、ストラッドフォード・アポン・エイボンやグランド・ユニオン・カナルでクルーズを楽しんだりする。
シェイクスピアの作品に登場するさまざまな舞台を訪ねて、英国を巡ってみる。「Macbeth/マクベス」に登場するヒースの荒野や忘れられない城の数々を求めて、スコットランドを目指す。パース近くのバーナム・ウッドやダンシナン・ヒル、アンガスのグラムス城、ハイランド地方の入り口であるインバネス近くのコーダー城などを訪れる。インバネスから爽やかなグレート・グレン・ウェイを歩いたり、ナショナル・トレイルをサイクリングしたり、港からのクルーズでイルカを見たり、ネッシーを探してネス湖にボートを浮かべたり、楽しみ方は多彩だ。
「King Lear/リア王」と「Henry VI/ヘンリ6世」の第2部のシーンを求めて、ケントにある有名なドーバー海岸を訪れよう。“the dread summit of this chalky bourn”と表現されている白い崖の周辺を歩けば、小説で有名な景色が楽しめる。サクソン・ショア・ウェイには、越冬する鳥や渡り鳥が多く生息する。シェイクスピアが「リチャード2世」のなかで書いているように、イングランドの海岸は“a demi-paradise built by Nature for herself”。
詳細な情報
シェイクスピア・カントリー観光局(Shakespeare Country Tourism)
パースシャー(Perthshire)
スコットランド・ハイランド地方(Highlands of Scotland)