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i m a g i n a t i o n G B . c o m

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M Y B R I TA I N

に引っ越したと思っている人も多いのですが、ロンドン

に住んでいます」とはっきり言う。「英国人であることに

とても誇りを持っているので、ロンドンに住みたいの。

私達はかなりの時間をアメリカで過ごしますが、それ

は娘にアメリカの家族とも時間を過ごしてほしいから。

でも、マイホームのあるここにいるのがとても好きです」

実際、彼女が旅先から帰宅した時に真っ先にする

ことは、本格的なサンデー・ロースト(日曜日に食べる

ロースト料理)を作ること。「ロースト・ポテトが得意な

の」と誇らしげに微笑む。「コツがあ

るんです。オーブンに入れる前に、ほ

んの少しの間ゆでるのよ。アンドリ

ューと私は一緒に料理をするので、

サンデー・ローストを料理することを

知らずに育った彼でも、今はかなり

上手になりました」

国内のお気に入りの場所の多くは

ウェールズにあるが、特に生まれ故

郷ニース近くのゴーワー半島が好きだと言う。ロンドン

のランドマークにもよく知っているものがある。2000年

に王立音楽院の生徒だった頃、ちょうど大観覧車のロ

ンドン・アイがオープンし、そこでツアー・ガイドとして

アルバイトをしたのである。「一夏の間中、少なくとも一

日に10回はロンドン・アイに乗ったわ」と笑う。

これまでニューヨーク、シドニーからベルリン、ドバイ

に至るまで世界中で公演をしてきたが、今も変わらず

故郷に誇りを持ち続ける。「小さな島国であるにもかか

わらず、英国には創造性があふれていることに深い感

銘を受けます。特に音楽とファッションの分野はすごい

と思う」。お気に入りのデザイナーの一人は、同胞であ

るウェールズ人のジュリアン・マクドナルド。それから女

王陛下の90歳の誕生日祝賀用のユニオンジャックのド

レスを含む、彼女の全舞台衣装を担当しているスザン

ヌ・ネヴィルだそうだ。「アレキサンダー・マックイーンや

バーバリー、ステラ・マッカートニーもとても好きです」

キャサリンは、歌うことは英国人の魂に刻まれている

と言う。「フォーク・ミュージックにしろ、ウェールズに多

くある男声合唱団にしろ、歌うことに素晴らしい伝統が

あります」。彼女はウェールズの歌手、トム・ジョーンズ

とデイム・シャーリー・バッシーを賞賛するが、ロンドン

生まれのアデルも大好きだそうだ。

彼女自身、すでに多くを達成した

が、これからもさらなる活躍が期待

される。しかし目下のところ楽しみ

にしているのは、英国のお気に入り

の場所を1歳になるアーリヤに教え

ること。「英国について驚くべきこと

は、その豊富な遺産と文化です。私

はちょっとした歴史オタクで、宮殿

やお城が大好きなんです。バースは

ゴージャスな街。歌の訓練のためにサマー・スクールに

行きましたが、典型的な英国文化を保っていますね。

時代の変化を感じさせない場所です。アンドリューと私

はハンプトン・コート宮殿で挙式しました。その敷地を

巡るだけでも気持ちよく、中に足を踏み入れると歴史が

蘇ります。娘をそこへ連れて行くのが待ちきれません」

アーリヤの音楽の知識は非常に高度なものになりそ

うだ。実際、彼女はすでにロイヤル・アルバート・ホー

ルでの舞台経験がある。「6月にそこで公演したんです

が、午後のサウンドチェックに娘を連れて行ったの」と

感動を思い出し目頭を熱くしながら語る。「彼女を腕に

抱いてオーケストラが揃った舞台に立ちました。娘にぜ

ひとも一緒にいてほしかったんです。普段はなかなかで

きないことですから」

左上から右回りに:

コッツウォルズ/ゴーワー半島/

ハンプトン・コート宮殿/グノール

「小さな島国で

あるにもかかわらず

ここには創造性が

あふれている。

深い感銘を受けます」

写真:

Kate Davis-Macleod, iStock, Alamy, VisitBritain/Historic Royal Palaces, VisitBritain/Andrew Pickett

ホテル

アンドリューと私が結婚した

時に滞在した「Ros ewood

London」は思い出深いホテ

ルです。オックスフォード近く

の「

Belmond Le Manoir

aux Quat’Saisons

とても気に入っています。私

達はよく食べるので、レイモ

ン・ブランによる7コース・デ

ィナーを楽しめるホテルに勝

るものはありません。

ショップ

セルフリッジズ(ロンドン、マ

ンチェスター、バーミンガム

に支店)はハイストリートや

デザイナーの服から化粧品

に至るまで、一つの建物で

なんでも揃う素晴しいデパ

ートです。

レストラン

ペスクタリアン(魚菜食主

義者)として、メイフェアに

あるシーフード・レストランの

「Scott’s」が大好きです。

でもランチならピカデリー

にある「Wo ls e l ey」が素

敵な場所です。

公園

ニースにある「グノール」は、

私の出身地の近くにある公

園です。ロンドンのリッチモ

ンド公園の散策もとても好き

です。ロンドン最大の公園

で、私がロンドン・マラソン

で走った時にそこで何度もト

レーニングをしました。

週末の遠出

コッツウォルズがお気に入り

です。子供の頃は旅行用のキ

ャラバンがあったので、毎年

春にそこへ行っていました。

昔の面影がそのまま残る美

しいところ。野外活動にも適

しています。私にとっては常

に特別な場所です。

キャサリン・

ジェンキンズの

お気に入り