Table of Contents Table of Contents
Previous Page  8 / 85 Next Page
Information
Show Menu
Previous Page 8 / 85 Next Page
Page Background

8

|

i m a g i n a t i o n G B . c o m

世界を舞台に歌い、

女王陛下を楽しませた

ウェールズの

メゾソプラノ歌手、

キャサリン・ジェンキンス。

ふるさとを誇りに思う

彼女が英国の音楽、

ファッション、そして

ロースト・ポテトを

美味しく作ることの

大切さを語る。

王陛下の90歳の誕生日の祝賀典でユニオンジャックのドレス

を着て歌ったキャサリンは、あの時の圧倒されるような体験か

らほぼ平常に戻りつつある。「本当に素晴らしい体験でした」

と、36歳になる南ウェールズ生まれのメゾソプラノ歌手。「舞台

に立った時は『落ち着いて、気を確かに』と、自分に言い聞かせなければなり

ませんでした。信じられないほど光栄なことでした」

 舞台は2016年5月だった。しかしキャサリンが王族の前で歌うよう依頼され

たのはこれが初めてではない。過去10年間にわたりロイヤル・バラエティ・パー

フォーマンシズや女王陛下のダイアモンド・ジュビリーといったイベントで活躍

してきている。「毎回毎回、本当に圧倒されるような経験です」。簡単には動じ

ないように見える彼女にしては、これは小さな告白とはいえない。今日は本誌の

ための写真撮影を、イングランド南東部のケントにあるヘンリー8世のかつて

の居城、リーズ城で行っている。

「リーズ城は素晴らしいところですね。どうして今まで家族旅行で来なかっ

たのか不思議です。今度は絶対に母や姉や子供達と一緒に来たい」。キャサ

リンはとても温和で気さくな女性だ。わずか23歳でクラシック・レコーディング

史上、最大のレコード契約を獲得した当人であることを容易に忘れさせてくれ

る。2014年には音楽業界への貢献と慈善活動に対し、OBE(大英帝国勲章)

を授与された。彼女はイギリスの象徴であり、グローバル・スターなのだ。同年

キャサリンは、アメリカのアーティストであり映画プロデューサーのアンドリュ

ー・レヴィタスと結婚し、1年後には女児アーリヤが生まれた。「私がアメリカ

Brıt

veryproud

A

誇り高き

英国