イギリスの豊かな郷土料理
驚くほど甘いスコットランド産のラズベリーや、デボンの波止場にあるシンプルなクラブ・サンドウィッチなど、イギリスの食べ物は新鮮なことで有名です。こちらでご紹介する地元の料理トップ10は、国内にある豊富な食糧を味わえる場所のほんの一部です。お腹が空いたら、さっそく旅に出て味わってみましょう。
アーブロース・スモーキー( Arbroath Smokie )は、薫製のハドックです。塩味にして、魚にたっぷりと煙の匂いをしみ込ませて光沢のある銅のような色合いを生み出すために、硬材で薫製にしたものです。現在、この魚はシャンパンと同様に、欧州委員会によって保護されています。ハドックの場合、アーブロースの半径8キロ以内で、伝統的な方法により薫製にされたものだけが本物と認められています。最近では世界中に輸出され、Iain Spinkの競合相手となる生産者はほとんどいないそうです。
子羊は、ガウアー・ペニンシュラにあるナショナルトラストのウェオブリー城農場の一部、スランリディアン湿原で草を食べます。潮汐湿地は、子羊のえさとなる耐塩性のある植物、サムファイアやスイバのハーブ、シーラベンダー、アルメリアなどを育んでいます。これがこの地方のGower Salt Marsh Lamb と呼ばれる羊に、特有の豊かな香りを与えているため、世界中のトップシェフやレストランから求められているのです。
この伝統的な南ウェールズの材料は、黒いミネラル豊富なピューレになるまで、アマノリを何時間か煮込んでできたものです。ブイヨンやソースの豊かなコクを出すベースとして使われたり、オートミールの味付けに使ったり、揚げて固めたりして、ウェールズの伝統的な朝食の一部として利用されています。スウォンジーマーケットでラーヴァーブレッドの味見をしたり、ラーヴァーブレッド( Laverbread )専門のウェブサイトで購入してみるのもいいかもしれません。
ハギス( haggis. )のことは、皆さんご存知でしょう?ロバート・バーンズが「数あるプディングの最高峰」と称えたハギスは、「小さなもの」を意味しています。国境の北ではどこでも見られるものなのに、この呼び名はちょっと不思議ですね。では、実際のところ、これは一体何なのでしょう?さて、レシピはさまざまありますが、一般的にハギスとは羊、ブタ、牛の臓物をミンチにしたものをスエットや玉ねぎ、オートミールなどと混ぜ合わせ、スパイスや調味料を加え、腸詰(現在では人造の腸詰が多い)にして煮たものです。すぐに気分が悪くなる方には向いていませんが、もしあなたが質の良いハギスを探しあてたとしたら、その美味しさに驚くことでしょう。
この伝統的な労働者階級の食物は、かつてロンドン( London )の東部・南部全域で販売されていましたが、今でも場所によっては売っている所もあります。シンプルなミートパイを、スプーン一杯のマッシュポテトと、パセリでできた緑色の液体ソースをかけて食べます。勇気がある方は、ゼラチンで煮込んだウナギに挑戦してみるのもいいでしょう。テムズ川が汚染されても生き残ることができた唯一の魚がウナギだったという時代から残る、伝統料理です。昔からあるパイやマッシュポテトのお店は、その内装を見るだけでも行ってみる価値はあります。タワーブリッジロードにあるManze's は、ハックニーのブロードウェイマーケットにあるF Cookeのように、素晴らしい店です。.
ポークパイにはいろいろありますが、中でもとりわけこのパイは、手作業で襞を寄せた黄金色のペストリーの宝物箱の中に、最高のポークのカット肉とこってりしたゼリーが包まれている貴重なものです。この完璧な金塊を発掘できる場所とは?レスターシャー( Leicestershire. )のメルトン・モーブレーです。町の中心地にあるDickinson and Morris pie shop を訪れて、オリジナルの最高のパイを見つけたり、自分だけのパイ作りに挑戦してみてもいいでしょう。
ローマ人はエセックス海岸沿いに生息していた、舌触りのよい軟体動物、牡蠣を初めて世に広めました。そしてコルチェスターの土地の人は、それを世界最高のものだと考えました。より一般的な「ロック」や「巨大」牡蠣よりも平らで丸みがあり、さらに甘みがありクリーミーで、繊細な味がします。最も有名な仕入先は、マージー島に本拠があるリチャード・ハワード( Richard Haward )です。この島は、かつてローマ人が牡蠣のことを「イギリスから採れる唯一の良品」と名づけたことで有名です。
さきほど少し嘘を付いて、チーズは普通の食べ物に含んでいました。チーズは全国的に人気の食べ物で、困るほどたくさんの種類や味があります。法律上、世界中で6ヶ所の乳製品販売所でしか作っていない、少し鼻につくブルーの Stilton, 味の良いイラクサで包まれたコーンウォール産のYarg 、英国西部地方産のオリジナルで最高のチェダーを食べてみましょう。もしくは、ウォッシュタイプで強烈な匂いを放つStinking Bishop 、ウェールズの炭鉱労働者たちが大好きな、表面がぼろぼろした感じのケアフィリー、トーストしたオーツ麦と食べる、スコットランド高地産のカボックチーズなども探してみてもいいでしょう。
Venison, 他の種類のスコットランド( Scotland's )の肉類などに加えて、鹿肉は力強い豊かな匂いのある、スコットランドで最も有名な商品のひとつです。でん部や鞍下肉のような、肉の最高級の部位は通常ローストされることが多く、ヒレステーキはフライパンで焼いたり、少し硬めの肉はシチューやミンチにし、バーガーやソーセージに使われます。鹿肉は、フレーバーの強いソースや、レッドカーラント、スローなどの果実と最高に合います。
大量生産で味が落ちてしまったと言われている地方の伝説的料理といえば、コーニッシュパイです。コーニッシュパイ・アソシエーション(The Cornish Pasty Association )は、「本物のコーニッシュパイは、独特な「D」の形をしたもので、襞が寄せてあるのは脇の部分だけで、上部にはありません。パイの具はごろごろした塊で、あまり調理していないひき肉かビーフの粗切り(12.5%以上)、スウェーデンカブかカブ、ポテトとオニオンが中に入っていて、薄いコショウ味のものです。」と述べています。さぁ、食べてみましょう。偽物は絶対食べないでください。コーンウォールCornwall へ向かって、本物を見つけましょう!,