ロンドンのホットなショッピングエリア
ロンドンはショッピングに最高な旅行先のひとつです。有名デパートや高級店から庶民的な店まで、骨董品店から珍しい品物が揃う店まで、そして多くの個人経営店やフード&ドリンク専門店が、ロンドンに訪れる人々を楽しませてくれています。大都市ロンドンのショッピング業界は留まることなく進化し続け、現在から数年後にかけて大規模なショッピング「ハブ(拠点)」がオープンします。そしてロンドン最大の魅力は、大型デパートやショッピングセンターだけでなく、こじんまりとした店の集まる通りや蚤の市を発見できることです。
《大型施設》
西ロンドン
多彩な店舗やエンターテインメント施設で人気の大型ショッピングセンター、ウェストフィールド・ロンドン(Westfield London)は現在拡張作業を行なっており、その規模を74万平方フィート(約69万平方メートル)に拡大しています。新しくお目見えしたショップやレストランがすでに訪れる人たちを楽しませていますが、今秋までさらに多くの店が登場します。今回新しくできたショップに、根強い人気のプライマーク(Primark)、ヒールズ(Heal’s)、ボーデン(Boden)、スペースNK(Space NK)、アディダス(Adidas)などがあり、さらにH&Mはゴー・ゴージャス・ロンドン(Go Gorgeous London)と提携し、初のネイル・サロンをオープン。ウェストフィールドに新しく登場するストラディバリウス(Stradivarius)はザラ(Zara)の姉妹ブランドで、若い女性のためのファッションを提供します。
北ロンドン
東ロンドンのショーディッチと南ロンドンのクロイドンに続き、2018年の年末にはウェンブリーにもボックスパーク(Boxpark)がオープンします。先の2店のような貨物用コンテナではなく建物に収容されますが、トレードマークの白黒の外観は変わりません。ボックスパーク・ウェンブリーはフード好きな方にとってはまさに天国でしょう。個人経営店からよく知られる名店まで、ロンドンからそして世界中からさまざまな飲食店が集まります。ポップアップのお店も必見です。さらにボックスパーク・ウェンブリーは、年間を通じ200以上のイベントを開催します。大規模なイベントは最大2千人収容可能なアリーナで行われ、食と文化のデスティネーションになります。
ボックスパーク・ウェンブリーのオープンに先取り、2018年秋、ロンドンのキングス・クロス地区に今話題の新しいショッピングエリアが登場します。ヴィクトリア朝時代に貯炭場倉庫が並んでいた場所が建築の偉業を成し遂げ、複合施設コール・ドロップス・ヤードとして生まれ変わります。ポール・スミス(Paul Smith)、ロスト・プロパティ・オブ・ロンドン(Lost Property of London)、チーニー(Cheaney)、スウェッティ・ベティ(Sweaty Betty)、キュビッツ(Cubitts)、スペース・NK(Space NK)、マニフェスト(Manifesto)などの有名ブランドが出店します。インテリアデザインのトップブランド、トム・ディクソン(Tom Dixon)は旗艦店と共にレストランやカフェをオープンします。
南ロンドン
バタシー発電所は、2020年にショッピングおよびレジャー複合施設として再オープンし、ロンドンで3番目に大きなショッピングセンターになります。便利な立地で高級ブラントやコンテンポラリーレーベルを求める方に最適です。国際的に有名なブランド店が、発電所に2箇所ある歴史的なタービンホールと呼ばれる、かつて発電機が備え付けられていた場所に登場します。 1930年代に建てられた美しいアールデコ調の「タービンホールA」にはプレミアム・コレクションが、そして1950年代に完成した建物「タービンホールB」にはコンテンポラリーで今流行のブランドが集まります。
《知る人ぞ知るシークレットなショッピング街》
サウスバンク地区のすぐ後ろにあるガブリエルズ・ワーフは、個人経営のショップやバー、レストランの集まる豊かな宝庫と言えるでしょう。国際的でコンテンポラリーなスタイルや手作りのデザインを提供する店が揃います。カラフルでオリジナリティが魅力のニットウェア、ジョーン・プラム(Joanne Plumb)ではひとつひとつが手作りの作品です。アクセサリーショップも見どころで、コンテンポラリーなスタジオ・ホップ(Studio Hop)は遊びごごろのあるシックなデザインが特徴。ベンドゥーラ・ロンドン(Vendula London)のアクセサリーは型破りなアレンジで独特のデザインが持ち味を生かしています。ガブリエルズ・ワーフは、ハイストリートでは売っていないロンドンならではの一品モノをぜひお土産に、と考えている方にぴったりのショッピングエリアです。
ニールズ・ヤード、コヴェントガーデン
コヴェントガーデンのセブン・ダイヤルズ地区。名の由来である放射線状に伸びる7本の細い道のうちの1本をたどると、隠れ家的でカラフルな中庭ニールズ・ヤードに着きます。自然化粧品で有名なニールズ・ヤード・レメディーズ(Neal's Yard Remedies)の本店や、美味しいイギリス産のチーズを販売するニールズ・ヤード・デアリー(Neal's Yard Dairy)があります。さらにデリ&ワインバー、カサノヴァ・アンド・ドウターズ(Casanova & Daughters)でシチリア産のぜいたくな名物品を手に入れたり、ネイルサロンを併設する可愛らしい店名の美容室ヘア・バイ・フェアリー(Hair by Fair)を訪ねてみてはいかがでしょうか。ニールズ・ヤードに最近登場した、自ら「イギリスのコーヒーハウス」と称するカフェ、ジェイコブ・ザ・エンジェル(Jacob the Angel)は、近隣のレストラン、ザ・バーバリー(The Barbary)を手掛けたチームによってオープンされました。こちらは甘党の方に特に人気の店で、お勧めはミニ・ココナッツ・クリーム・パイとピーナッツ・バター・ブロンディズです。
コノート・ヴィレッジ、ハイドパーク
ハイドパークから徒歩すぐのコノート・ヴィレッジは、高級住宅街ハイドパーク・エステートにあるショップエリアです。ジョージア様式の通りにかわいらしいパステルカラーの個人経営店が建ち並びます。高級ワインから人目を惹くファッション、そして美術品まで、真のラグジュアリー商品を求める方にぴったりなエリアです。最先端のファッションにこだわる方には、この通りのレディースウェア専門店をお勧めします。文化とファションを複合するココロ・ロンドン(Kokoro London)は、国際的に有名なアーティストたちとコラボレーションしレディ・トゥ・ウェア(高級既製服)コレクションをロンドンでデザイン、高級な生地と伝統的な印刷技術を駆使して日本で生産しています。ファッション界で人気上昇中の新鋭デザイナーたちによる作品をお探しですか? ザ・プレイス・ロンドン・フォー・ウィメン(The Place London for Women)で、イギリスのプリントデザイナー、アリス・アーチャーの絶妙なプリント生地や、ダイアナ・ブラサードによるパーフェクトなアクセサリー、そしてフレグランス・デザイナーのアッツィ・グラッサーが作るエレガントな香水をご堪能ください。
カムデン・パッセージ、イズリントン
ヴィンテージ・ファッション、アンティーク・ショップ、レトロシックでキュートなカフェ… 17世紀から続く石畳通りカムデン・パッセージは地下鉄エンジェル駅の近くにあります(カムデン・マーケットの一部ではありませんのでご注意ください! )。ここは他にはない珍しいものを見つけたい方にお勧めです。ヴィンテージもののレコードや昔のコミック誌を取り扱うアトミック(Atomic)や、骨董そしてヴィンテージの磁器が揃うキャロライン・キャリア(Caroline Carrier)、アールヌーボー及びアールデコの宝飾品を販売するエズム(Esme)などが軒を並べます。さらに、レディースファッション、ヴィクトリア・ビュー(Victoria Beau)や個人経営のコンセプト・ストア、S120などコンテンポラリーなブティックもあります。
メリルボーン・ハイストリート
オックスフォード・ストリートの繁華街の裏側に位置するメリルボーン・ハイストリートは、買い物パラダイスと呼べるでしょう。賑やかなエリアからやや外れているため雰囲気は穏やかで、魅力溢れる最高のショッピング通りです。マッチズ・ファッション(Matches Fashion)やLK・ベネット(LK Bennet)、コントワー・デ・コトニエ(Comptoir des Cotonniers)などのハイエンドなブティックが建ち並びます。トレンディな北欧セレクトショップ、スカンディウム(Skandium)やロンドン唯一のボタン専門店ザ・ボタン・クイーン(The Button Queen)、クラシックな家具デザインショップ、ザ・コンラン・ショップ(The Conran Shop)、ベルギー生まれの高級チョコレート店ピエール・マルコリーニ(Pierre Marcolini)、個人経営のすばらしい書店ドーント・ブックス(Daunt Books)などが揃います。チルターン・ストリートへ曲がり、200年の歴史を誇る薬局ジョン・ベル・アンド・クロイドン(John Bell & Croyden)の豊富な在庫からお気に入りの化粧品を見つけてみてはいかがでしょうか。近くにあるモクソン・ストリートはフード好きの方にぜひお勧めしたい通りです。チーズ専門店ラ・フロマジェリー(La Fromagerie)、精肉店ザ・ジンジャー・ピッグ(The Ginger Pig)、チョコレート専門店ロココ(Rococo Chocolate)などが勢揃いします。
レッドチャーチ・ストリート、ショーディッチ
ショーディッチ地区の中心でショーディッチ・ハイストリートのすぐ近くにあるレッドチャーチ・ストリートは、個人経営のシックなブティックやヴィンテージショップが集まる通りです。人気雑貨店レイバー・アンド・ウェイト(Labour & Wait)や最先端のメンズウェアが揃うホステム(Hostem)、あらゆるデニム製品を扱うヌーディ・ジーンズ(Nudie Jeans)をぜひ訪れてください。 イソップ(Aesop)でスキンケアを、アー・ペー・セー(A.P.C)でファッションアイテムを、そしてモノローグ(Monologue)やクラウス・ハーパニエミ・アンド・コー(Klaus Haapaniemi&Co.)でコンテンポラリーな高級インテリア品を揃えてみてはいかがでしょうか。