英国王室ラブストーリーを巡る旅

バレンタインデーが過ぎた今、ハリー王子とメーガン・マークルの結婚式が近づき、英国では恋愛ムードが高まっています。ハリー王子達より恋愛の章を少し先行くケンブリッジ公爵夫妻ウィリアム王子とキャサリン妃は先月、スウェーデンとノルウェーの王家を訪問しました。ふたりの愛が芽生えた以下の英国の4箇所の旅先を訪れ、その深い愛情を感じてみましょう！

セント・アンドリュース、スコットランド

ファイフ地区の海に面した町セント・アンドリュース。古風で趣きのあるこの地のセント・アンドリュース大学でふたりの恋愛が始まりました。2001年ウィリアム王子は美術史（その後地理学に変更）を専攻し、そこで同じクラスのキャサリンに出会いました。ふたりの足跡を辿るように大学キャンパスを散策し、その素晴らしい建築物を鑑賞しましょう。

近くにはセント・アンドリュース大聖堂の聖ルール塔があります。156段の階段を登った頂上から、ファイフの景色を３６０度楽しむことができます。この絶景ポイントは無料です。また大聖堂の遺跡から、ここがかつてスコットランド最大の壮大な教会であったこと、そして中世巡礼者のための集合場所であったことが伺えます。列車でエディンバラまで2時間の「巡礼旅行」をすることもできます。

アングルシー、ウェールズ

婚約前、ウィリアム王子とキャサリン妃はウェールズ北西岸に接するアングルシー島に住んでいました。

王室カップルの人生の始まりを公にしたアングルシー島は、ふたりの故郷と呼べる特別な場所であり、王立空軍捜索救助パイロットとして任務するウィリアム王子にとって理想的な場所でした。

全長210キロのアングルシー沿岸道を一周する自然の美しさに心を奪われるでしょう。ここは特別自然美観地域（AONB）に指定されています。また、乗馬を楽しんだり、メナイ海峡やスノードニアの山々の景色を堪能することもできます。アングルシーは、その古代遺跡も有名です。有史以前に建てられた約120の巨大な石像や構築物、そして埋葬室が島のいたるところに散在しています。さらに、歴史上重要な灯台や中世の城、美しい港があり、まるで絵に描いたようにパーフェクトな休暇ができるでしょう。

ノーフォーク、イングランド

将来王の座を受け継ぐ夫妻にエリザベス女王は、ジョージア朝式邸宅アンマー・ホールを贈呈しました。育児中にプライバシーを重視した生活が送れることも考慮されました。この邸宅はサンドリガムの敷地内にあり、3.2キロ先に女王がお気に入りのノーフォークの別宅サンドリガム・ハウスがあります。ウイリアム王子は子供の頃よくここを訪れました。「イングランドで最も快適な家」サンドリンガムでは壮大な邸宅や庭園、そして展示室で王室車や貴重な記念品などの収集品を鑑賞することができます。敷地内は散策自由です。

ケンブリッジ公爵夫妻が近隣の町に出没するとの情報も。キャサリン妃はホルトの町で自宅用の家具を探しに、地元オーナーが経営する店でウィンドウショッピングをしていたそうです。

キングス・リンにある「キングス・ヘッド・ホテル」にチェックインしてロマンティックな週末旅行を過ごしてみては。夫妻がここのレストランでディナーをしていたという噂があります。

ロンドン、イングランド

ケンブリッジ公爵夫妻と2人の子供（第3子は今年出産予定）は2017年、ケンジントン宮殿に住居を構えました。彼らのアパートメントには20の寝室があり、こちらでノーフォークの邸宅と２分して王室義務を務めています。

ここは最近婚約が決まったハリー王子とメーガン・マークルの家でもあり、王と女王の贅沢なステート・アパートメントなど、宮殿内が一般公開されています。

ロンドンで結婚のプロポーズを考えている方は、西ロンドンの超有名レストラン「ブルーバード・チェルシー」でディナーとカクテルを計画してみては。または東ロンドンクラーケンウェルにある暗闇レストラン「Dans Le Noir?」はいかがでしょうか。まだ独身だった頃のウィリアムとキャサリンがここでデートをしたと言われています。

ラブストーリのフィナーレに、ふたりの恋愛模様を追うケイト＆ウィリアム・ロンドン・ロイヤル・ウェディング・ツアーはいかがでしょう。行き先は夫妻お気に入りのメイフェアのナイトクラブ、行きつけのデザイナー・ショップ、ふたりが婚約指輪を購入した宝石店、ジョージ王子とシャーロット王女が生まれた病院です。

編集者追記

サンドリンガム・ハウス、庭園そして展示室、サンドリンガム教会は、2018年3月31日土曜日から10月21日日曜日まで7月23日〜27日を除く毎日開館しています。お出かけ前に開館時間を必ず確認してください。