TASTE - 2017年1月
今回のTASTEでは、ノルディック料理の流行、ロンドンでオープンしたばかりの水上シーフードレストラン、ルートマスターのヴィンテージバスで巡るエディンバラのアフタヌーンティーツアー、新しい伝統料理のサンデー・ロースト・バーガーなど、国内の新規オープンレストランやグルメニュースについてVisitBritainがまとめた最新情報をお届けします。
トレンド:メキシカンの波
ブリトーは退場し、タコスの時代がやってきました! ここ数ヶ月、小ぶりのトウモロコシのトルティーヤに食欲をそそる具を乗せたタコスが席巻しており、ロンドンには11月だけで「タコス屋」が3軒オープンしました。
期間限定の屋台としてスタートし、ストリートフードとして成功を収めたブレドスは、ロンドンのクラーケンウェルに1号店を構えました。英国の食材を使い、色鮮やかなメキシカン・アメリカン料理を提供していますが、これはオーナーが旅先で出会った沿道のタコス屋やレストランにヒントを得たものです。メキシコシティの人気料理にちなんで名づけられたエル・パストールは、バラ・マーケットに店を構えて、シャワルマスタイルのミートタコス「パストール」を提供しています。また、ソーホーにオープンしたコラゾン・タケリアでは、バルバッコアスタイルで12時間かけてゆっくりローストしたコクのあるラムにピリッとしたトマティーヨのサルサをかけたものや、週末には「ウェボス・ベネディクト」タコスなどの料理が出されています。
タコス熱はロンドンだけにとどまらず、イングランド北東部のニューカッスル・キーサイドにも及んでいます。期間限定のメキシコ料理のイベントを行っていたバリオ・コミダは、12月に1号店をオープンしました。エビの炭火焼きから黒豆やアボカドまでさまざまなタコスが楽しめるほか、セビチェ・トスターダなどの料理もあります。
トレンド:期間限定から常設店舗へ
ブレドスやバリオ・コミダは多くの期間限定の屋台村に参加していますが、非常に売れ行きがよかったため、常設店舗をオープンさせました。このトレンドは2017年も続きます。
料理もインテリアも音楽もムンバイ風のクリケットは、ロンドンのブロンクスに置かれたほんの20席の運送用コンテナからスタートしましたが、1月にソーホーに開店しファンを喜ばせています。英国の地元食材にインドのスパイスや風味や香りを組み合わせたクリケットの料理と、エスプレッソ・チャイティーニなどパンチの効いたカクテルは、高い評価を受けています。
ロンドンのストリートフードシーンで最も有名なバーガーとも言えるのがブリーカー・ストリート・バーガーです。今月、ロンドンのヴィクトリアに初の常設店舗をオープンし、昔ながらのアメリカンバーガーをミルクシェイクやビールと一緒に提供しています。マンチェスターでは、有名なストリートフード業者のバンガーズ・アンド・ベーコンが、肉に関するすべてに情熱を注ぎこんで、ビーストロという初の(そしてふさわしい名前の付いた)レストランを開きました。スコットランドでは、バラス・アート&デザインセンター(BAaD)にアチャルテイン・バー&キッチンがオープンしました。期間限定店で成功したクリエーターたちで活況を呈するグラスゴーのフードシーンのためにつくられた多目的をコンセプトとする場です。
期間限定店を売却し、業界の立役者の地位から退いたペリラが11月、ロンドン北部に常設店舗を開設し、気取らない雰囲気の中、高級料理を手ごろな価格で提供しています。メニューは、イカのボロネーゼなど、ヨーロッパの味にひねりを効かせて現代風にアレンジした料理が中心です。シェフのベン・マークスは、以前はクラリッジやノーマなどで腕を振るっており、接客のマット・エマーソンは気さくな雰囲気でサービスを提供しています。
トレンド:ノルディック
ロンドンに多くのファンがいるのは北欧インテリアだけではありません。最近オープンした4軒のレストランは、首都ロンドンに新しい味わいをもたらしました。有名なニューヨークのレストラン、アクアビットがロンドンにやってきました。陣頭指揮にあたるのはエグゼクティブシェフのエマ・ベングソン(米国でミシュランの2つ星を獲得した2人目の女性シェフ)、彼女がつくる現代風ノルディック料理を堪能できます。
高級料理に関心がなければ、デンマークのパン職人、オーレ・クリストファーセンとスティーン・スケレベクがコペンハーゲン有数のベーカリー、オーレ&スティーンのロンドン店をセント・ジェームス・マーケットに開き、終日楽しめるメニューを提供しています。また、コベント・ガーデンには12月に4店舗目のノルディック・ベーカリーがオープンし、ライ麦黒パンやフィンランドの伝統的なシナモンロールなど北欧の人気パンを提供しています。2月には、ヴィクトリアに新しくできるノバ複合施設にアスターがオープンします。1階がカフェとデリ、2階がレストランとバーです。エグゼクティブシェフのヘレナ・プオラッカのメニューは、伝統的なフレンチの技に彼女がフィンランドから受け継いだノルディック料理が融合したものとなるでしょう。
トレンド:1月はアルコール抜きで
浮かれすぎた季節が過ぎると、アルコールをお休みしたい人もいるでしょう。幸いなことに、「アルコール以外に何を飲むべきか」という悩みに新しい斬新な解決策があります。ランカスター・ロンドンとザ・アーチ・ロンドンの2軒のホテルが、セクシー・フィッシュ、チルターン・ファイヤハウス、ハンド&フラワー、ザ・ファット・ダックといったレストランに続いて、世界初のノンアルコール蒸留スピリッツ、シードリップをドリンクメニューに加えました。世界有数の著名なバーテンダーやミシュランの星付きシェフもおすすめの洗練されたこの飲み物は、砂糖も甘味料も含まないノンアルコール飲料で、蒸留したフレッシュハーブをブレンドしてつくられています。すばらしいことにカロリーはゼロです!
そして最後は……地上30メートルの高さの空中でディナーを味わうディナー・イン・ザ・スカイ。グラスゴー、ロンドン、ブリストル、ニューカッスル、サウサンプトンで2017年の予約を受け付け中です。
ロンドン
英国の伝統的なサンデー・ロースト・ディナーかジューシーなハンバーガーか迷っていますか? ロンドンのバラ・マーケットにあるレストラン、ローストなら、もう迷う必要はありません! 新メニューの「ローストバーガー」は、見るだけで食欲がそそられるすばらしさです。ウェルシュブラックのローストビーフ、人参のピカリリ、ホースラディッシュのサワークリーム、エールとマスタードと一緒に溶かしたチェダーチーズ、ケールキャベツ、レッドキャベツのピクルスを重ねたガーリックパンに、ローストポテトとローズマリーを添えて、赤ワインとオニオングレービーと一緒にいただきます。
ロンドンではミシュランの星ももう珍しくはありません。ミシュランの3つ星を獲得した唯一のフランス人女性シェフ、アン・ソフィー・ピックが1月、英国初進出となるラ・ダム・ド・ピックレストランをオープンしました。トリニティスクエアのフォーシーズンズロンドンの英国風の伝統的な雰囲気の中で、創造性に富んだ贅沢なフランス料理を味わうことができます。また、ミシュランの2つ星店、ラ・ガブローシュでシニアスーシェフを務め、テレビ番組「マスターシェフ 天才料理人バトル!(MasterChef: The Professionals)」にも出演していたことで知られるモニカ・ガレッティも初の個人レストランを開きます。今月、フィッツロビアにオープンするミアは、くつろいだ雰囲気でシンプルな季節の料理が楽しめます。シティ・オブ・ロンドン以外では、ミシュランを獲得した英国人シェフのジェイソン・アザートンが、11月にロンドンにテンプル&サンズの2号店をオープンしました。このグリルレストランと終日開いているデリ&バーは、金融街で増え続けるカジュアルスタイルの食事を求める声に応えるものです。英国の伝統的な食料品店に着想を得たインテリアになっていて、メニューはクリーミーなマッシュポテトを添えてグレービーをかけたジビエのソーセージロールなど、英国の伝統料理が中心です。
ロンドンの有名な2つの博物館も食の新規事業を立ち上げました。食事と一緒に文化を楽しみたい方は、新たに再オープンした近現代を対象としたデザイン・ミュージアムと新設されたレストランパラボラへどうぞ。オーナーはピーター・プレスコットと英国デザイン界のレジェンド、テレンス・コンラン卿と妻のコンラン夫人です。あるいは、日曜日にヴィクトリア&アルバート博物館の逸品を鑑賞した来館者は、エレガントなモリスルームで休憩して、ヴィクトリアスタイルのアフタヌーンティーを楽しむことができます。食の歴史家ナターシャ・マークスのプロデュースの下、ヴィクトリア女王の時代に実際に供されていた19世紀の料理が再現されています。
11月、ポモナズのレストラン&アメリカンバーのオープンとともに、ロンドンに夢のカリフォルニアがやってきました。シェフのギャレス・サンダーソンがアメリカ西海岸を旅した経験に着想を得たメニューには、「アボカド、レブネ、ライム、シラントロ・グレモラータを添えたスイートポテトトースト」や「キャラメルクロワッサンとプラムパイのクレーム・アングレ添え」などの料理が並んでいます。
カリフォルニアからオーストラリアに目を移せば、ティミー・グリーンを経営するブランチ好きが、10月、ヴィクトリアの新開発施設、ノバに新しいカフェをオープンしました。地元のクラフトビールやオーストラリアのワインリスト、ハウスカクテルを取りそろえ、朝のコーヒーから夜のアルコールまで楽しめます。おすすめのメニューは有名なバナナブレッドサンドイッチやテーブルで切り分けてくれる巨大なバーベキューのラム肉などです。ロンドン南西部のブリューカフェのチームは、12月、キューガーデン駅の近くにアンティポディアをオープンしました。オーストラリア風の終日営業のレストランで、食料品店のようなショップが併設されています。ベイクドエッグやイエローブラッディマリーなどのメニューがあります。
1月にカスピ海の味を楽しむなら、ジャンが最高でしょう。イラン料理やトルコ料理をベースにした中東の味を堪能できる新しいレストランです。ラムチョップのグリルやタイのハリッサのような看板料理は、伝統的な炭火のオーブンで調理されます。暖かな戸外のスペースもあります。
イスラエル料理のバラバヤも、1月にオープンしてサザーク橋にやってきました。ヨタム・オットレンギと一緒に働いていたエラン・ティビの初めての個人レストランです。昼間はじっくり煮込んだ肉とサラダを詰めたテルアビブ風のピタパンを、夜はサケの塩焼きタヒーニソースのような大皿料理をご賞味ください。
ロンドン切ってのベジタリアン・レストラン、ザ・ゲートの経営チームが、ザ・ゲート・シーモア・プレイスを立ち上げました。メニューの主役は野菜で、ロンドン中心部のマーブル・アーチ界隈に独創的なベジタリアン料理をもたらしました。
軽く食べられるしゃれた居酒屋をお探しなら、12月にハックニーにオープンしたこぢんまりしたワインバー、アンファン・テリブルはいかがですか。パリのワインバーに着想を得た、バーカウンターに金属製のカウンタースツール12席だけのこのバーは、日替わりのワインリストやカクテルと、マトンのタルタルなどの軽食、魅力的なコニャック、カンポットペッパーのキャラメルブラウニーなどを提供しています。ソーホー以外では、カンパニー・ビロウバーがデザインとメニューを一新して再オープンしました。カクテルを1、2杯飲んで、バオバンズを味わうのに最高の場所です。
英国の海辺のレストラン、ボニー・ガルが、12月、ソーホーに2店舗目となるシーフード・シャックをオープンし、その日に獲れた英国の新鮮な魚介類を最高の状態で提供しています。英国の海岸地方からインスピレーションを受けて、ボニー・ガル・ソーホーでは持続可能なシーフード料理や少人数で取り分ける盛り合わせ料理を提供しています。
リージェンツ運河に浮かべた自分のボートに乗船してランチをとってもいいですが、改装されたプリンス・リージェント運河船内に12月に新しくオープンした水上レストラン、ロンドン・シェル・カンパニーでディナークルーズはいかがですか。シーフード中心のメニューには、当然のことながら、モーカム湾の牡蠣やスコットランド産サケを使った自家製スモークサーモン、秋のジビエなど季節の料理が並んでいます。
1から5までの番号を選んでください! ステファノ・クレッシが経営するフィレンツェのピザレストラン、ピザ・トスカーナの英国1号店がソーホーにオープンします。5種類のピザがメニューの中心で、名前は簡単にピザ1、2、3、4、5。チーズはモツァレラではなくペコリーノを、またトマトピューレではなく刻んだイタリアントマト・フィオレンティーノを使うなど、トッピングはトスカーナ風です。前菜、他のメイン料理、デザートも上品でシンプルな料理です。
スコットランド
エディンバラ
ザ・レッド・バス・ビストロにご乗車願います。エディンバラのすばらしい景色と歴史的文化を巡る新しいアフタヌーンティーツアーとグルメバーガーツアーに出発します。1966年式ヴィンテージバス、ルートマスターで1、2時間のツアーを回りながら、車上で無料のWi-Fiを使ってレッド・バス・ビストロツアー専用のアプリを「ダウンロードし、食事をする」よう勧められます。バスはセント・アンドリュー・スクエア・バスステーションから出発します。
グラスゴー
アルケミラはフィニエストンのグルメ地区に新しくオープンしました。グラスゴーの地元シェフ、ロージー・ヒーリーが料理長を務めています。無駄を排除したくつろいだ雰囲気の中で、西洋風のひねりを効かせたオットレンギスタイルの刺激的な現代料理が、少人数で取り分ける盛り合わせで楽しめます。
フィニエストンに新しくできたチェルシー・マーケットも、のんびりとしたブランチ、時間をかけたランチやディナーに出かけるのに最高の場所です。居心地のいいボックス席か年代物のクッションが置かれたベンチ席でくつろいで、品揃えの豊富なワインやカクテルのリストをじっくりと眺めましょう。
新しくオープンしたテーブル11はクラブシャックレストランの姉妹店で、魚中心のおいしい小皿料理を提供しています。おすすめはロブスターのダンプリング入りスイカを使ったタイグリーンカレー、ラスカスープ、塩タラのアクラなどです。
グラスゴーのイーストエンドのレストランシーンに新たに登場したのがビルソン・イレブンです。建物は19世紀のタウンハウスですが、伝統の味、技術、スコットランドの食材に対しては現代的なアプローチで取り組んでいます。
グラスゴーのレストラングループ、ラスク&ラスクは最近、グラスゴーのマーチャントシティに新店舗ザ・スパニッシュ・ブッチャーをオープンしました。メニューの中心は高品質なスペインの肉や魚で、インテリアがしゃれたニューヨークの雰囲気を醸し出しています。
古い薬屋をテーマに、健康的な生活に重点を置いたザ・ドラッグストア・ソーシャルのバーでは、健康志向のカクテルや料理をベースに、採取してきた食材が使われています。
昨年末、グラスゴーに専門のブリューパブが新たに2軒オープンしました。ザ・シリング・ブリューイング・カンパニーはかつて銀行だった歴史的環境の中に店を構え、看板料理のピザと一緒に自社の醸造酒をタップから注いで提供しています。グラスゴーのウエストエンドにあるクロッシング・ザ・ルビコンには14本のビールラインと4つのキャスクラインがあり、ゲストビールとカレーは世界各地から集められ種類が絶えず変わります。
ウェールズ
ウェールズには現在、ミシュランの星付きレストランが全部で7軒あります。最新版では、カーディフのすぐ南にあるペナースのレストラン・ジェームス・ソメリンとウェールズ北西沖にあるアングルシー島のソスバン&ザ・オールドブッチャーズ・レストランが新たに星を獲得しました。
水タバコにハラルバーガーをお求めですか、それともチャールズ・ディケンズ風の朝食ですか。カーディフは今、2種類の食のユニークな新体験ができる場所になっています。今月オープン予定のクラウドは水タバコのバーで、メニューにはアメリカンスタイルのハラルフードがそろう、ウェールズにこれまでなかったタイプの店です。水タバコのフレーバーの組み合わせは100以上にのぼり、アイスクリームのフレーバーも20種類を提供します。砂、本物のヤシの木、フロアクッションや水の設備を備えた「オアシスエリア」と豪華な「VIPエリア」がつくられます。チャールズ・ディケンズに触発された新しいカフェ、ディケンズ・オブ・チャールズ・ストリートのテーマはそれとは全く異なり、ヴィクトリア時代の食堂の復権を目指しています。朝食、軽食、アフタヌーンティー、サンデーディナーを提供し、オリバーの朝食ボールとかナンシーのパンケーキ重ねのように、料理の名前は有名なディケンズの小説の登場人物にちなんで付けられています。
ウェールズ国民議会が置かれているカーディフのベイエリアのザ・セネッドで、ウェールズの象徴的な建築を見学するのに合わせて、新しいアフタヌーンティーをお楽しみください。独特のデザインが有名ですが、無料のガイドツアーで建物の興味深い歴史を学ぶことができ、見学の前か後には、建物に併設されたオリエル・カフェのバルコニーから海を見下ろしながら、アフタヌーンティーでくつろぐこともできます。コーヒーかウェルシュティーを選んで、サンドイッチ、ジャムとクロテッドクリームを添えたつくりたてのスコーン、ミニキッシュ、伝統的なウェルシュケーキなどと一緒にいただきます。すべて店内で焼いたばかりで絶品です!
スウォンジー湾の西のはずれにあるマンブルズという小さな漁業の町の片隅で、昨年末、町のオイスター・ワーフ新開発施設の中にクロイソ・ラウンジがオープンしました。このうわさの現場には電飾が施され、海辺の絶景を眺めながら、数多くのランチやディナーのメニューが楽しめます。グリルしたハルーミのサラダ、チャバタを添えたタパス、チョリソハッシュ、ウッドローストした胡椒とバジルペーストを添えたファラフェルバーガー、さらにグルテンフリーやベジタリアン向けメニューも豊富です。
カンブリア
湖水地方のケズウィック近郊にある40エーカーにおよぶリングホーム邸が、11月、手づくりパン屋をオープンしました。リングホーム・ベーカリーは150年ほど前のこぢんまりとした建物を利用しています。かつて19世紀後半にこの屋敷で何度も夏の休暇を過ごした作家のビアトリクス・ポターにとっては、種苗や農具を置く小屋でした! 自慢のおいしいサワードウをおいしいお土産としてぜひお試しください。
湖水地方で活気にあふれる新レストランと言えば、12月にミシュランの星付きのギルピンホテル&レイクハウスにオープンしたギルピン・スパイスです。形式張らないメニューは、インド亜大陸やマレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、日本、中国などの大皿料理が特徴です。エグゼクティブシェフのリシケシュ・デサイが自ら世界中のあらゆるスパイスを調達しています。
イングランド北東部
ニューカッスル
12月だけで3軒が新たにオープンし、この町のグルメシーンは心躍る時を迎えています。チャオプラヤでは屋上でニューカッスルのすばらしい町の景観を見渡しながら、タイ各地をめぐる食の旅に出かけるという贅沢な体験ができます。
ニューカッスルのレストラン経営者、アンディ・フックの新しいレストランがドブソン&パーネルです。天井の高いエレガントなダイニングルームのあるヴィクトリア時代の建物を利用しています。メニューには英国料理とヨーロッパ料理を中心に、野ウサギの肉を使ったパテ、メルルーサと貝の燻製、野鴨のムネ肉の燻製などの料理が並んでいます。
ニューカッスルのキーサイドに新しくできたのが、スタイリッシュなバー&レストランのシリングです。「鼻から尻尾まで」という持続可能な精神に基づき、シェフは動物の肉をできるだけ無駄がないように使って肉料理をつくります。バーのバーテンダーは必要な材料をすべて使ってカクテルをつくります。
イングランド北西部
マンチェスター
マンチェスターは英国有数の刺激的なグルメスポットになっています。2017年も観光客がこの活気あふれる都市にやってきて、おいしい年になりそうです。
ザ・レフュジー・バイ・ヴォルタ は、贅沢な環境と高くそびえる天井を持つザ・プリンシパル・マンチェスターホテルの中にあり、ジャスティン・クローフォードとルーク・カウドリーが取り仕切っています。2人はかつてDJをしていましたが、レストラン経営者に転じました。世界中から影響を受けたメニューには小皿料理や大皿料理が並んでいます。大きな価値あるごちそうとして、「国民のランチ」を試してみてください。
ランクリム(英国屈指のレストランだという人もいます)の厨房で料理長を務めたシェフのサミュエル・バックリーは、ホエア・ザ・ライト・ゲッツ・インをオープンしたばかりです。新しいレストランの店舗は、マンチェスターの市中心から少し離れたストックポートにあるヴィクトリア時代の倉庫にあります。レストランのテイスティングメニューは、その日に「捕獲、収穫、解体したもの」を基本にしています。将来的には1階にカフェと食料品店、さらに地階にジン・パーラーを併設することを計画しています。
サッカー界のレジェンドでマンチェスターユナイテッドのガリー・ネヴィルとライアン・ギグスが経営する会社、GGホスピタリティが最近、国立サッカー博物館のレストランスペースを引き継ぎました。博物館の上階にあるザ・ラビット・イン・ザ・ムーンを率いるのは著名シェフのマイケル・オハラ。「宇宙時代のアジアン」レストランと言われるこのレストランは、今月オープンします。
イングランド南東部
海から歩いて数分のところに、受賞歴のあるハンプシャーのチュートン・グレン・ホテルが2017年2月初旬に、専用の料理学校ザ・キッチンを開校します。シェフ講師のロブ・コットンが率い、技術や能力にかかわらずさまざまなクラスが用意されます。生徒たちはキッチンガーデンで育てた食材を使います。有名シェフも教えに来ます。
11月には健康的なファストフードのチェーン店、レオンがオックスフォードに、「ファミリーにも環境にも最もフレンドリーな」レストランをオープンしました。プレイエリアや子ども用の図書コーナー、顧客のリサイクリングステーションも併設されています。新しい店舗には、モロッコ風ミートボールやフィッシュフィンガーラップなどの人気メニューのほかに、朝食にハルーミマフィンとベジタリアンのエッグポットという2種類のベジタリアンメニューを新たに設けました。サイクリングをする方にはレオンの無料コーヒー券を差し上げます。
西サセックスの印象的なグッドウッド・エステートに、家族経営のオーガニックファームがあり、300年以上にわたり同じ家族が作業に従事してきました。そこに新しいレストラン、ファーマー、ブッチャー、シェフが11月にオープンしました。料理は、ビーフ、ポーク、ラムなどすべてこの敷地内で誕生し、ここで栽培されたオーガニック作物のみを与えられて飼育されてきたものが使われます。ブッチャーは、どんなカットが可能かを考えながら料理の考案に直接関与します。ですから無駄が出ることはありません。
今月、インド人のミシュランシェフ、アトゥール・コーチャーが、インド風のひねりを効かせた自身の現代英国料理を引っ提げて、バッキンガムシャーのアマーシャムにあるクラウン・インに新レストラン、ホーキンスをオープンしました。ホタテとリークのテリーヌやチキン・ティッカ・パイなとの料理を楽しんだら、38室あるインの一室で夜をお過ごしください。
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