ジェーン・オースティンのライフスタイルを体験

優雅さと機知に富んだ生活を追体験する

豪華なコスチュームに身を包み、「ミスター・ダーシーと味わうお茶」をのみ、19世紀初頭の優美な摂政時代式のダンスを習ってみてはいかがでしょうか。ジェーン・オースティンと彼女の作品群をもとに数多くの映画やドラマシリーズが制作され、たくさんの熱狂的なファンを獲得した理由が、すぐにお分かりいただけるでしょう。

バースを代表する淑女のように着飾る

バース(イングランド)

毎年行われるジェーン・オースティン・フェスティバルでは、エンパイアラインが特徴的な摂政時代様式のふんわりとしたドレスから、シルクのリティキュール(淑女の貴重品を入れる引き紐型の小さなハンドバッグ)に至るまで、オースティンが身にまとっていたような衣装に身を包みながら、プロムナード(行進)にご参加いただけます。「摂政時代の衣装を身に付けた人々の集まり」としては、世界最大の記録を誇るイベントです。

フェスティバルに限らず、バースは一年を通じ、ジョージ王朝時代の優雅な雰囲気を味わえるところです。ジェーン・オースティンは1801年から1806年までバースで暮らしましたが、街での生活や体験を描いた彼女の作品の多くが、この時の体験をもとに書かれています。黄金色のバース石を削って造られたパラディオ様式の建造物が建つこの世界遺産地区は、オースティンの時代と全く変わらない姿を今に伝えています。

行き方:ロンドンからバースへは列車で90分です。

Bath Abbey
Bath Abbey © VisitBritain / Joanna Henderson

 

ジェーン・オースティンの家を訪れる

ハンプシャー州(イングランド)

ジェーン・オースティンは、ウィンチェスターロンドンの間にあるハンプシャー州の村チュートンで、晩年の8年間を過ごしました。『説得』や『エマ』をはじめとする円熟期の作品の執筆や、初期作品の加筆修正の大半をこの地で行いました。

ジェーン・オースティン記念館は、ファンにとってはまさしく聖地であり、オースティン作品を知らない人にとっても、牧歌的な村に佇む17世紀の素晴らしい邸宅です。ジェーン・オースティンは死後、ウィンチェスター大聖堂の傍らに埋葬されました。高くそびえ立つゴシック建築の大聖堂も、訪れる価値ありです。

行き方:ロンドンウォータールーから、記念館のあるイングランド南東のオールトンまでは定期的に列車が運行しています。所要時間は1時間15分です。

Jane Austen's House Museum
Jane Austen's House Museum © VisitBritain / Daniel Bosworth

 

イギリスのカントリーダンスを学ぶ

ロンドン(イングランド)

ジェーン・オースティン作品の登場人物たちは、次々と相手を変えて陽気に踊るダンスを存分に楽しんでいました。巻き毛を揺らしながら踊るカントリーダンスに、あなたも挑戦してみてください。さあ、クイックステップを踏みながらミセス・ベネットの舞踏会クラスへ。

ドレスアップする必要はありませんが、舞踏会のエチケットをちょっと調べてから参加するのも一興かもしれません。例をあげると、舞踏会で踊る人はダンスの間にクールダウンするための扇子を持って行きました。また扇子の位置を使って、将来の求婚者に秘められたメッセージ(たとえば、半分閉じた扇子を唇に当てるのは「キスしたい」の意味)を伝えることもありました。

行き方:セント・マークス・チャーチ・ホールはサービトン駅からおよそ300ヤード。サービトン駅までは、ウォータールー駅から快速列車で17分です。クラスは月2回、水曜日の夜に開催され、いつでも参加可能で、前払いの必要はありません。

 

作家の足跡をたどる

ライム・レジス(イングランド)

ジェーン・オースティンは、イングランド南岸の古風な趣漂う海沿いの街ライム・レジスに、少なくとも2回訪れたことが分かっています。姉カサンドラに宛てた手紙の中で、海岸に沿っての散歩について楽しげに伝えています。ここでの体験は、彼女の小説の中でおそらく最も自伝的色合いの濃い『説得』の中に見て取ることができます。

リテラリー・ライム(Literary Lyme)では、ライム・レジスを巡るジェーン・オースティン・ウォーキング・ツアー(約90分)を通年で催行しています。カッブ(Cobb)沿いの歩道に行き、主人公ルイーザ・マスグローブが気を失ったとされる港壁の階段を眺め、作家がめでてやまなかった、波しぶき上がる爽快な景色を堪能することができます。

行き方:ライム・レジスはイングランド南西に位置し、バースからはバスと列車を乗り継いで2時間以内です。

Lyme Regis, Dorset, England
Lyme Regis, Dorset, England © VisitBritain / Jason Hawkes

 

チャッツワース(イングランド)

コリン・ファースが出演したBBC版『プライドと偏見』の大部分は、ダービシャー州のチャッツワース・エステートで撮影されました。最近、デヴォンシャー公爵夫人が庭師のコテージを自炊式の宿泊施設へと改修し、テレビシリースにあわせて装飾を整備しました。宿泊客は、ジェーン・オースティン自身がいつか入って来るかもしれないという感覚を味わうことができます。滞在中には、チャッツワース・ハウスや数々の庭にまで足をのばしてみてください。その際は、イギリス中の300以上の美しく荘厳な邸宅、庭、城に何度でも入場可能なナショナルトラスト・ツーリングパス(National Trust Touring Pass)を入手してください。

コテージの収容人数は6名で、優美な暖炉、足つきのバスタブ、4本の柱が支える天蓋付きベッドが備わっています。

行き方:ロンドンのセント・パンクラス駅から北行きの列車に乗り、シェフィールド駅までは所要時間2時間。降車後シェフィールド・インターチェンジ(道路を渡ります)でエステートへの直通バスに乗車してください。コテージ訪問の予約はwww.chatsworth.orgへ。

Chatsworth House and grounds, Derbyshire, England
Chatsworth House and grounds, Derbyshire, England © VisitBritain / Martin Brent

 

ミスター・ダーシーとお茶を味わう

バース(イングランド)

ジェーン・オースティン・センターを訪れた際に外せないのが、リージェンシー・ティールームです。オースティンや彼女の作品のヒロインたちのようなアフタヌーンティー体験をするには絶好の場所です。

大人気の「ミスター・ダーシーと味わうお茶(Tea with Mr Darcy)」をご注文ください。このお茶には、指でつまめるフィンガーサンドイッチ、ドーセット産クロテッド・クリーム、ジャム、ポットで淹れたお茶が含まれています。目を凝らしていてください。もしかしたら颯爽としたジェントルマンご本人の姿を捉えることができるかもしれません。

ティールームへの入場は無料ですが、惜しまずにジェーン・オースティン・センターのチケットを買ってください。行く価値はあります。科学捜査で似顔絵等を作成する専門家が制作したオースティンの等身大の蝋人形のほかに、摂政時代の数々の衣装があり、試着も可能です。

列車に乗る前にサリー・ランズに立ち寄り、砂糖たっぷりのバース・バンをお土産にお買い求めください。このバンはどうやら、オースティンお気に入りの「元気の素」だったようです

行き方:ロンドンからバースへは列車で90分です。