ダンディーで過ごす48時間
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ダンディーでは、ブティックホテルから格安の宿まで、さまざまなタイプの宿泊施設が増えており、2018年末までに1200人分以上のベッド数がホテルに増設される予定です。
すでにあるマルメゾン、アペックス、ホリデーイン・エクスプレスや、比較的新しいハンプトン・バイ・ヒルトンに加え、ホテル・インディゴがジュート工場跡に再オープンする予定です。8月に開業予定のこのホテルは客室数が102室、ジュニア・スイートが12室あります。また1400万ポンドの費用をかけて大改装した鉄道のダンディー駅もこの夏に竣工の予定で、7月9日には120人が宿泊できるスリーパーズが敷地内に開業します。ウォーターフロント地区に位置するダンディー駅の近くには、こちらも改装して60室が増設されたプレミア・インがオープンする予定です。
1日目
09:00 世界も注目の新しいアトラクションをいちはやく訪ねる
9月15日、世界も注目する文化施設がその扉を開きます。その施設とは、隈研吾の設計による堂々とした建物が話題のヴィクトリア&アルバート博物館ダンディー。スコットランド初となるこのデザイン美術館は、常設展や刺激的な外観がすばらしいだけでなく、これから魅力的な展示を繰り広げて、スコットランドのデザイン文化の中心を担う存在になっていくでしょう。記念すべき最初の展示は、迫力ある蒸気船の歴史を掘り下げる『オーシャン・ライナーズ:スピードとスタイル』です。
11:00 海賊気分を味わってみよう
海賊に由来する名前のついたパイレート・ボーツのボートに乗ってテイ川に出てみましょう。1時間ほどのボートの旅は気分を爽快にしてくれる上、ダンディーの歴史を肌で感じさせてくれます。乗船場所は、街の中心から車で10分ほどの美しいブローティー・フェリー地区。ブローティー城や新しいヴィクトリア&アルバート博物館などがあるウォーターフロントの再開発エリアの眺めをボートからお楽しみください。ボートに乗るのが5月から9月の間なら、運がよければイルカの群れにも出会えるかもしれません。
13:00 カクテル片手に優雅なランチ
ダンディーは、マーマレード(柑橘系、特によくオレンジで作られるプリザーブ)が初めて作られた場所だとご存じですか? ランチには独立系のカフェ、エイベリー&カンパニーに行って、マーマレード・モヒートをオーダーしてみましょう。地元ダンディーのブランド、マッカイ製のマーマレード瓶をグラス代わりにしているので、まさにダンディーらしさを味わえます。このカフェはヴィーガン食も豊富ですが、韓国風プルドポークや、ローストしたガーリックのマヨネーズを使った自家製バーガーなど、肉系のメニューも充実しています。
15:00 街の社会遺産を訪ねる
天然の繊維であるジュートを製造していた工場を改装した建物に入っているヴァーダント・ワークス。ここでは、興味をそそるダンディーの繊維工業の歴史と社会の歩みを学ぶことができます。建物の中にはジュート博物館があって、実地体験ができる参加型のアクティビティーが用意されています。また最近改装されたばかりのハイ・ミルには、今も使えるボールトン&ワットのオリジナルの蒸気機関が展示されています。さらに、タクシーに乗って5分ほどで着くディスカバリー・ポイント地区の調査船ディスカバリー号に行くのもおすすめです。南極到達を果たしたスコット大佐の一団が南極でどんな生活を送っていたかを体験することができますよ。
17:00 地元産のスピリッツを味わう
さあ、ジン&トニックの時間です! 地元で蒸留酒を製造し続けるヴァーダント・スピリッツは、200年前に創業されたダンディーで最も古い蒸留所。2017年にはスコットランドのジン大賞を受賞し、2018年夏にはジン・スクールとビジター・センターをオープンする予定です。
19:30 新しくできた話題のレストランで夕食を
レストランであり、バーであり、ベーカリーでもあるブラッシカは、今年6月にオープンしたばかりで、ダンディーでも話題のお店です。ウォーターフロントを見下ろすこのレストランは、歴史あるケアード・ホールの敷地内の古い貯蔵室を改装した建物に入っており、食材はすべてダンディーから半径50マイル以内で調達されています。ここではぜひシャンパンとジンのメニューをチェックしてみてください。地元スコットランド産のジンの種類が豊富にそろっていますよ。
21:00 背筋が寒くなる怖い話を聞く
さあ、勇気を出してください。というのも、ダーク・ダンディーのツアーに参加すると、身の毛もよだつ恐ろしい話を聴くことになるからです。このツアーは、英国フリゲート艦ユニコーンや、街の中心にある16世紀の墓地ハウフなどの場所を歩いて周りながら、過去の物語へとあなたを誘います。
2日目
09:00 アート観賞に出かけよう
マクマウス:ダンディーの美術館・博物館には8つのオープン・ギャラリーのスペースが入っており、常設展のほかにも、さまざまなアート、歴史、環境に関わる展示やイベントが年間を通じて企画されています。新しい展示は、大人気のコミック『ビーノ』の80周年を記念した『愉快なストリートの裏側』。長年にわたる英国のポップカルチャーの中でも際立ったものを取り上げて、コミックの歴史の中でダンディーが果たした役割についても解説しています。この展示は10月まで開催されています。
11:00 ダンディーの現代アートを楽しみたい方は、ダンディー・コンテンポラリー・アーツ(DCA)に行ってみましょう。レンガ造りの古い倉庫を改造した建物には、アートギャラリー、プリントスタジオ、映画館2軒、そしてカフェとレストランも兼ねたショップが入っています。夏になる前に行かれると、アメリカ人アーティスト、イブ・ファウラーのヨーロッパ初の大きな展示『なんという屈辱、なんという響き、なんという普遍的な身震い』を見ることができます。この展示はDCAで8月26日までの開催です。
13:00 アート作品に囲まれて食事を楽しむ
午前中にアートに触れた後には、現代アートのギャラリーであり、タパスのレストランであり、ジン・バーでもあるギャラリー48にランチに行くのがベストでしょう。このスペースには、近隣のダンディー大学ダンカン・オブ・ジョーダンストーン芸術&デザイン学部からのアート作品がよく展示されています。
15:00 ガイド付きのカルチャーツアーを楽しむ
ビハインド・ザ・シーンは、クリエイティブ・ダンディーとダンディー・コンテンポラリー・アーツが開発したガイド付きのウォーキングツアー。カルチャー発信地の舞台裏を見せてくれたり、パブリックアートや制作スタジオ、独立系のショップをめぐったりします。またダンディーを違う角度で楽しみたいなら、市内をジョギングしながら興味深い場所や美しい風景をめぐるツアー、ラン・ザ・サイツに参加するのもよいでしょう。
17:00 ユニークなアートに触れる
ダンディー初のストリートアートのプロジェクトでは、わざと隠れた小道や街の片隅にアートを設置しました。こうすることで、ふだんあまり歩くことのないところに足を踏み入れてもらおうという狙いがあったからです。この試みがストリートアーティストと特に好かれていないドアを結びつけることになり、やがて忘れられた場所にユニークなストリートアートが生まれ始めました。オープン・クローズというサイトに行くと、こうしたアートスポットを示した地図をダウンロードすることができます。
19:30 グルメな夕食を堪能する
ブローティー・フェリー地区の高級レストラン、ザ・テイベリーでは、砂丘の向こうにテンツミュアの森まで望めるすばらしい景色を眺めながら、モダンなスコティッシュ料理を味わうことができます。賞も受けているオーナーシェフのアダム・ニュースが創作した斬新なメニューでは、ブラウンクラブ・リゾットとアボカド・アイスクリームを組み合わせたり、タラのソテーにトウモロコシのバージを添えたりして、食欲が大いにそそられます。
21:00 ナイトライフを満喫する
ダンディーには1日の締めくくりにぴったりのすばらしいバーがあります。新しくオープンしたユニオン・ストリートのキング・オブ・イスリントンは、上質のカクテルと豊富に揃ったラムのコレクションで早くも人気急上昇中。クーティーズ・ウィンドにあるドラフェンズは丸石が敷き詰められた小道にある元デパートの建物に入っていて、潜り酒場のような雰囲気でおすすめです。
ダンディーへの行き方:ダンディーはエジンバラから列車で1時間半以内、グラスゴーからは1時間45分という近さです。ロンドンからは夜行列車のカレドニアン・スリーパーがご利用になれます(乗車時間は7時間以内)。